「Aちゃんは勉強してないんだよー」
「ずるいの」
と娘が言った。
Aちゃんは保育園の年長クラスの同級生。
同級生がみな小受するわけではないので、勉強しない子もいる。むしろ小受しない子のほうがマジョリティである。
娘が「勉強しない子はずるい」と思っているということは、勉強することは嫌なことだ。好きではない。罰ゲームみたいに思っているのかもしれない。
そりゃそうだ。他の子が保育園で楽しそうに工作や絵画をしている時、親が迎えに来て問答無用で理英会やジャックへ連行される。
「私の気持ちなんてなにも考えてくれない」そう思っているのかもしれない。
せっかく作りかけていた父の日のお面も途中でやめて続きはまた今度・・・となってしまう。
すまんよ娘さん。やりたくないことをやらせてしまって。お受験を押し付けてしまって。
しかし、着実に理解できる問題の種類が増え、理解度も高まっている。
教室の毎週のおさらいテストはずっと0点だったのが、半分くらい正解できるようになってきている。
偏差値でみるといまだに下位グループ判定だが、3月時点の理解度と比べるとジワジワと伸びている。みんなの理解度も高まっているので、差は縮まらない。安定して下位をキープしている。
ペーパーの点数は高いほうが良いが、我が家の戦略はペーパーは平均点であればよしとしている。行動観察や指示行動含め、すべてにおいて大きな失敗をしなければいい。
長女が合格をいただいた経験から目立つ失敗をしないことを、次女の戦略としている。
実際にはペーパーで高得点が取れないので、それをもっともらしく言い換えているだけであるが💦💦
毎朝のペーパー目標は20枚だが、実際にできているのは多くて10枚だ。これ以上やるとヤダヤダを発動するので、そのぎりぎり手前に絶妙なヨイショと褒めちぎりで、よい気分にさせる。それでやっと10枚である。
20枚できるキッズがうらやましい。
朝にだいたい10枚終わらないと保育園には行かないというルールを設定しているので、保育園で遠足やバースデーパーティーなど楽しそうなイベントがある時は、起きるやいなやペーパーに率先して取り組む。
すごいモチベーションである。楽しそうなことがあれば勉強もできるのである。
このモチベーションをいかに引き出すかを試行錯誤している。
パパだってできれはペーパーなどやらせずに、子供が好きなことだけやらせてあげたい。
でもここまで頑張ってやってきた。
あと残り4か月。
あの手この手で、学ぶことを楽しく感じてもらいながら本番を迎えたい。
今週の取り組み
鏡に映った図形
水面に映った絵
透明な重ね図形
上下逆さま絵
敵はあの手この手で未就学児を混乱させようとしてくる。
そんなこと理解している必要あるか?
パッタンした図形が分かるとどんな役に立つのか?
消費税の計算や新NISAの仕組みを知っているほうが役立つのに・・・と憤慨しながら今日も苦戦している。
思うように学習が進まないと、ストレスからついつい世の中に向けて悪態をついてしまう。
盗んだバイクで走り出すことを、さも武勇伝のように美化していた時代だったらお受験なんてしなかっただろうに。
としばらく妄想してから、いかんいかんと現実に戻ってきました。
理解できないときは実物を使うのがいつも正解である。
クリアファイルを使って、こんなんを作ってみた。
透明な紙に書かれている2枚を重ねるとどうなるか?
という問題だ。
それでも娘はポカーンとしている。
この仕上がりが良くないのか?父の不器用さにポカンとしているのか?
今日で同じ問題を見るのは3回目ですけど・・・
なぜ毎回、初見のような顔をするのか?
そうゆうところも子供の頃のパパにそっくりで愛おしい。
考査本番まで残り 133日