過去6か月、娘を体操教室に通わせた結果、体操の授業は受験に必須であると考えるようになった。
体操の授業に参加する前のパパの理解は以下のようなものだった。
・体操の授業は運動能力をちょっとだけ高める
・鉄棒やマット運動を学ぶ
・身体の使い方、バランスを鍛える
しかし、体験授業に参加して自分の理解がまったく間違っていることを知った。
多くの学校の過去の考査内容を確認すると、体操の体験授業で行われていた内容は受験に即したものだった。
なぜ体操の授業が重要なのか?
小学校受験で一番大切なのは、難しいペーパー試験で高得点を取ること!
と理解していたが、それは半分正解で、半分間違っている。
もっと重要なのは「先生の話をきちんと聞けるか?」である。
体操の授業では、体操の内容よりも先生の指示をきちんと聞き、理解し、行動に移すことに重きをおいている。
まず人の話がきけないと、ペーパーテストでも先生の指示を聞かずに間違ったことをしてしまう。
受験の考査でチェックされるのは、他の子がなにかしている間、自分の順番になるまでふざけず、きちっとした姿勢、態度で待機できるかである。
子どもは楽しそうだとついついふざけたり、ボールで遊びたくなってしまう。しかしその気持ちをグっと抑えて言われた通りの行動をしなければならない。
- 白い線の上で待っていてください
- 黄色のボールを右手で持って赤の円の右側に座ってください
- 先生が笛を1回吹いたら、コーンまでダッシュして、2回吹いたら、スキップして戻ってきてください
ぼーっとしているこういう指示を聞き逃すので、つねに集中することも身につく。
娘はたまにぼーっとしてしまうが、それでも以前よりは集中力を増している。
また礼儀も大切で、教室へ入るときの挨拶、退出するときの挨拶、身だしなみ
などを先生から厳しく指導される。
礼儀や態度については座学のクラスよりも体操クラスのほうが厳しいくらいである。
これが体操の授業に通っている一番のメリットと言える。行動観察の対策にも通ずる。
娘はなわとびが得意ではなかったが、毎朝、保育園へ行く前に5分なわとびをする。
夕方保育園のお迎え後、家の前でまた5分なわとびをする。
ー2か月後
娘のなわとびスキルは大きく向上していた。
毎日たった5分x2回でも2か月すると、なわとび名人のようになっていた。
本人はなわとびを練習しているという感覚はなく、身体を動かすのが好きだからなわとびしていたら、いつの間にか上達していた。という感じである。
娘は言われてもいないのに、後ろとびを練習して習得していた。
体操クラスは毎週宿題がでる。
- なわとびを20回連続で飛ぶ。
- 回転しながらなわとびを30回する。
- 鉄棒に20秒ぶらさがる。
- 親子でキャッチボール落とさずに30回。
- クモ歩きという四つん這いで制限時間内に10メートル進む
翌週の宿題はボールをフラフープの中でその場でドリブル20回だった。
最初はボールをつく位置があっちいったりでフラフープから飛び出していたが、翌週には100回ドリブルができるようになった。
クラスで課題がでると、それをクリアするために娘はスイッチが入るようだ。
できるようになるまで、黙々と練習をするタイプだ。たまにできなくて泣いているが、自分でなにがダメでどうしたらいいかを見つけている。
体操クラスに参加していなければ、このようなGRIT力を身に着けることはできていなかっただろう。
受験では運動能力だけでなく、礼儀、マナー、態度、集団での行動など入学後にクラスで適切なふるまいができるかを想定してチェックされる。
お受験教室の体操教室というのは運動能力を向上する場ではなく、指示を聞いて、理解し、行動するところだったのである。
体操クラスの目的を正しく理解していなかったパパの意見を華麗にスルーし、娘を通わせることにしたママの判断には頭が下がります。
雙葉小学校 受験日まで残り 272日