長女(小1)は今年の4月から第一志望校に通い始め、受験から解放され、のんびりとしたペースの生活を送っている。
一方、年中になった次女はお受験教室がスタートした。長い長いお受験という名の修行が始まってしまった。考えただけで胸がいっぱいになるが、一度経験しているので2回目は少し効率よく勉強を進めることができるような気がしている。
年中の間は勉強する習慣を身に着ける。勉強が楽しいと思えるように盛り上げていかなければならない。
年長になると親のストレスレベルが急上昇するので、振り返ってみれば年中の間はまだまだ、ウォーミングアップのようなものである。
長女の追い込み期(考査の半年前から)の春の講習、夏期集中対策などは大手教室のジャックと理英会をかけもちした。
ジャックは週1回通い、プライベートの教室にも週1回のペース通っていた。
それに加え、土曜日の朝から理英会の2時間講習
日曜日の午後にジャックの2時間講習
と週末の集中授業に参加した。
5歳がこんなスケジュールで勉強できるのか?メンタルに悪影響はないのか?
という心配はあったが、それでも娘はすっとんきょうなところがあり、あまり深く考えず
親に「今日はジャックだよ」と言われればロピアに買い物へ行くような感じで、普通のこととして教室に通うことができた。
思ったよりも長女のメンタルは強かった。
なぜ2つもかけもちしたのか?
理由は志望校別の模擬テストを何度受けても、平均以下の「合格はちょっとむずい」判定だったからだ。これに焦った我が家は、とにかく学校別対策の量を増やして、少しでも差を埋めなければならない!と焦ってしまった。
勉強時間を増やせばなんとかなるんじゃ?という短絡的な考えだった。焦っているとしばしば正しくない決断をしてしまうことがある。振り返ってみると正解だったのかどうかは微妙である。
蓋を開けてみれば、最後まで平均点以下だった娘は受験した3校すべてに合格することができた。
ということから模試の判定は参考程度に受け止めておくのがいいのだろう。
最後まで子どもは伸びると言われているので、パパは毎日、娘の勉強に付き合い1つでも多くと知識のインプットを続けたのが功を奏したのかもしれない。
そうじゃなかったかもしれないが、5歳児の吸収力は想像以上だった。
散歩していても、電車に乗っていても、デニーズでランチをしていても、親が子供になにかをインプットすることは可能である。
勉強っぽくではなく、楽しく、興味を持つような誘導をすれば子どもはどんどん学んでいく。
「アイスクリーム2個の重さはリンゴ1個と同じである」みたいなつり合いの問題を自分でその場で作り出し、「リンゴ2個だとアイスクリームは何個かわかったらアイス食べていいよ」
という問題をサンマルクカフェで出題したりしたものである。
また答えが分かったら、プリントを1枚やったら小さな消しゴムを1つあげて、娘のモチベーションコントロールをしていた。
そのため、パパのバッグには小さな消しゴムがいつも散乱していた。
仕事用のバッグにも、ジム用バッグからもでてくる。消しゴムおじさんである。
子も親もいつも機嫌が良いわけではないので、そうゆうときこそ親のメンタルコントロールが重要である。
子がヤダヤダを発動しても、親がそれに反応したり、いっしょにイライラを発動してはいけない。
このメンタルコントロールができるようになるまではかなり苦労した。
時には大きめな声で娘に強く言ってしまったこともあった。
「もう勉強しなくていいっ!!」怒怒怒怒怒
こうなると娘はそれを上回る怒りや泣きを発動するので、さらにやっかいなことになる。
もう勉強するとかのレベルじゃない。地獄だ。領域展開。
事態を収拾するのに何倍もの時間とエネルギーが必要となる。
そのため、できるだけ子どもも親も爆発する前に手を打つのが重要だ。
スパイファミリーの父のように、どんな状況でも平静を装う必要がある。
お受験に必要なのは、親の冷静さである。演技でもよい。子どもに親の怒りが伝わなければいい。
周辺のお受験パパ、ママを見ているとそんなレベルをマスターしてメンタルをコントロールしているように思える。
お受験と短気はそりが合わない。
理英会の夏期講習は親が同室ではなく、Zoomでリモート参観だった。
リモート参観の場合は、どこか近くのカフェなどで待たなければならないので、場所を確保する必要がある。
Zoomだとプリントの内容や、運動の様子など、細部が分からないので、親も同室のほうが親の学びは多い。
毎回近くのタリーズで2時間待つのだが、周囲を見渡すと同じようにZoomで様子をみているマダムが、3人、4人。
パパから見た感じみなアフタヌーンティーをたしなむような雰囲気である。
こうゆうマダムの冷静さがお受験には必要なんだなと。
しかも、お互い絶妙な距離感で、親しくなるつもりはないが子ども同士が仲良くなっていたりするので、会えば会釈をする程度だ。
お受験のマナーなのか?
親しくしすぎないような振る舞いをみなしている。
パパはどんどん知り合いになって、情報交換したり、相手から学びたいので話しかけたいなと思う気持ちを抑えている。
受験とは孤独な感じがする。
授業終わりには教室に入り、講評という先生の授業の補足を聞く時間が設けられている。
その教室に入ると30人ほどの親御さんが。
こんなにもいるとは。
全員が同じ小学校を受験するので、ライバルである。
倍率が5倍としてもここから6人しか合格しないことになる。
娘の隣に立っている子はとても優秀で、ペーパー、制作、姿勢、足の閉じ方まで完璧だ。
どうしたらこんなエリート女児が育つのだろうか。
ママはどこの富豪の婦人だろうか?
我が子が合格する確率は低い。
教室の壁にこう書いてあった
腕組み、足組みはご遠慮ください
ということは日常生活でも親がお手本として、腕組み、足組みはやらないようにしなければならない。
子どもは親のすること、使う言葉をしっかり観察しているので、親は見本になるように日頃のから気をつけなければならない。
そんなん無理無理
やばい、うまい、ガチで
のような言葉も使ってはいけないが、ママと話をしているとパパは無意識にでてしまうことがある。
気を抜いてはいけない。
途中から話が脱線してしまったが、今回の投稿の趣旨は受験には親のメンタルコントロールが必須ということである。
アンガーマネージメントのようなものかもしれない。
長女に鍛えてもらったおかげて、仕事でトラブルや理不尽な状況に追い込まれても以前よりも、冷静に対応できるようになった。
小学校受験は親の受験でもあるというのはまさにそのとおりであった。
毎日コツコツです。
今日の取り組み
ジャックの夏休み課題
2文字目しりとり
受験本番まで残り 440日