巧緻性というワードはお受験するまで使ったことなかった。お教室で巧緻性を高める方法について説明されたときに
「巧緻性ですね、ハイもちろん理解していますよ」
と知ったかぶりした人いませんか?
はい、私です。
だって聞いたことも使ったこともなかったし・・・
行動観察?なんじゃそれ
行動観察の重要性を全く理解していなかったため、受験2か月前になって大慌てしている
激しく後悔している。
それは「行動観察」という夏期講習に参加して娘の出来が良くなかったからだ。
年中でお受験教室に通うことを決めたとき、「お受験はペーパー対策していればいいでしょ」
と無知だった自分が複数の教室を見学した結果、指示行動と振る舞いを身に着けるには「体操」も必要だということを学んだ。
結果、基本+応用ペーパー対策を軸に体操を追加してお受験対策をスタートした。
体操のクラスで鍛えられ、黙って先生の話を聞く。言われた通りの行動をすばやく行う。なわとび、クマ歩き、ドリブル、ラダーを使ったステップなど基礎的な行動はほとんどできるようになった。
他の子がなにかをしているとき、しっかりとした姿勢で自分の順番を待つこともできるようになってきた。
これでちょっと安心していたのだが、先日参加した学校別の夏期特訓・行動観察のクラスでは、娘ができない点がたくさんみつかってしまった。
今回の行動観察では、初めましての子だちと4人のグループになり相談して決めて、チームワークで課題を行う必要がある。
「それでは4人のチームを作ってください」
先生に言われて、数人のできる子がどんどんチームを作っていくが、娘は自分から行動することができず、ただ立っているだけだった。ぼんやりしすぎである。親の顔が見て見たい・・・
完全に初対面のメンバーしかいない場合、娘は自分からチームを作ることができない。
結局、3人のチームで一人足りないから声をかけられて混ざっていった。
「では、置いてある紙を使ってできるだけ高いものを作ってください」
というお題を出された。テープとA4用紙が20枚ほどある。
これをなんとかして他のグループよりも高いものを作らなくてはならない。
あるグループは紙を階段のように折り、テープでつなげて重ねている。このグループにはリーダーシップを発揮できる子がいて、その子がどんどんみなに提案をし、作業を進めていった。
一方、娘のグループはリーダーが不在。全員フォロワータイプだと思われる。誰も何も提案せず、無言でそれぞれが考えている・・・もしくは考えているフリをして誰かが何かを言うのを待っているのだろう。パパが社内の会議で、人の話を聞いていないのに聞いているフリをするのは得意なのが娘に遺伝してしまったのかもしれない。
これだと採点されたときに、発言なし、積極性なし、人見知りも減点 と評価されてしまうようだ。
目指したいのは指示されたことをどうやって実現するかを自分から提案し、合意を得て、積極的に取り組む子だ。しかしそんなレベルの高いことを娘ができるはずもない。
いわゆるきらりと光る子がベストであるが、望まれる行動とはなにか?をいままで教えられてなかったため、そうゆう子はたいてい地蔵になっている。わが子がそうだ。
年中から着実に行動観察に取り組んできた子は、無言はNGと認識しているので、どうすればわからない場合でも「これどうしようか?」という質問を発することができる。
この一言がでるか出ないかで評価は大きく変わってしまう。
ここから挽回するためにはどうすればいいか?
リーダーシップを発揮しすぎて、意見を主張しすぎる。人の提案を受け入れない。ケンカをするなどは大きな減点となる。
すでに仕上がっている子たちのレベルに今から1か月でたどりつくことはできない。
よって、我が家の戦略としては
・なにも考えが思い浮かばない場合、「どうしようか?」という質問を自分から発する
・集団の輪をみださない。反論はしない
・「それいいね」と人の提案は受け入れる
・悪目立ちしない
・リーダータイプではないので、リーダーに同意するフォロワーを目指す
本来であれば、積極的に指示された行動を率先して行うことができればいいが、残された時間が少なすぎる。できるだけ減点されない行動をしつつ、チェックされそうなポイントを押さえて積み上げていくしかない。
娘は公園などでも初対面の子とも仲良くできる社交性はあるので、それを発揮してもらおうではないか。
2年前、「行動観察なんて意味ないっしょ」と決めつけて受講しなかった自分に喝!である。
受験日まで残り 66日